先日、一冊の「プロジェクトマネジメント」の本を手に取りました。
たまたま勧められて読んだだけなのですが、自分が普段から無意識に行っていることが見事に言語化されている気がしたので、ブログにまとめてみようと思います。

プロジェクトマネジメント=「やりくり」という発見

​本の中に書かれていた定義は、驚くほどシンプルでした。
​『プロジェクトマネジメントとは、要するに“やりくり“のことである』
​この一文に、私は思わず膝を打ちました。
​限られた時間、限られた予算、そしてままならない人間関係。
そのリソースをどう分配し、目的を達成するか。思えば、仕事はもちろん、プライベートのあらゆる場面が「やりくり」と言えます。
​飲み会や懇親会の幹事、​日常のスケジュール管理や仕事の段取り、​家族との予定の調整、​これら全ては、たった一言「やりくり」という言葉でまとめることができるのです。

「ステークホルダー」という視点で、人間関係の解像度を上げる

​もう一つ、私の視界をクリアにしてくれたのが、「ステークホルダー(利害関係者)」という概念です。
​これまでは、単に「関わる人」や「身の回りの人」とひとまとめにして捉えていました。
そのため、お互いの予定を合わせるのに奔走したり、相手の言動に一喜一憂しては疲弊したりしていたものです。
​しかし、プロジェクトマネジメントの視点に立つと、彼らは「プロジェクトの成否に影響を与える、異なる動機を持った存在」へと変わります。
​全員にいい顔をするのではなく、彼らが「何を期待し、どこにメリットを感じているのか」を客観的に整理する。
この「利害の地図」を描くことは、私にとって人間関係というノイズを「整理可能なデータ」に変換してくれる、救いの手のように感じられました。

仕事術ではなく「生きるためのOS」として転用する

​読み終えて気づいたのは、この考え方は人生のあらゆる場面に「転用」できるという確信です。
日常の全ては、以下の例のような「やりくり」で成り立っています。
​① 休日の予定
​ゴール: 行きたい場所
​タイムライン: 移動時間や滞在時間
​リソースとコスト: 自分の体力や予算
これらを天秤にかけ、予定を詰め込みすぎて破綻(炎上)しないように調整する。
​② クローゼットの衣替え
​キャパシティ: 収納スペース
​優先度: 今シーズンの服の稼働率
​リソース最適化: 手持ちの服の総量
スペースに合わせて手持ちの服を厳選し、不要なものを処分(スリム化)する。
​③ 飲み会の店選び
​要求仕様: 参加者の好みやアレルギー
​コスト: 予算
​品質: 店の場所や個室の有無
条件を考慮しながら、全員が納得する店をプロデュース(調整)する。

​まとめ

明日から導入する「3つのPM的ルール」
​今回の読書を経て、私は自分自身の日常というプロジェクトに対して、以下のルールを設定することにしました。
・​「やりくり」そのものをゲームとして楽しむ
不足を嘆くのではなく、限られた条件の中で「どう配置すれば最も美しいか」を考えます。
不足は欠陥ではなく、やりくりのための「前提条件」です。
・​相手の「期待値」をあらかじめ定義する
相手が求めているのは「完璧な成果」なのか「こまめな連絡」なのか。
先読みして疲弊する前に、「期待値のすり合わせ」という防波堤を築きます。
・​バッファ(ゆとり)をあらかじめ計上する
忙しくなると余裕が無くなります。予定したことのうち2割は「何もしない」という名の“意識のゆとり”を、あらかじめスケジュールに組み込んでおきます。
​『人生というプロジェクトに、完成はない。あるのは納得のいく“やりくり“の連続だけだ』
このプロジェクトマネジメント的OSを脳内にインストールして、明日からの不確実な日常という現場に臨みたいと思います。